10.お別れ
犬と最後までいっしょに暮らし、その最後を看取った後。
その喪失感は他人には計り知れません。
どうしても犬の方が人間より寿命は短いものです。
ゆえに私たちが動物を見送ることの方が圧倒的に多いはずです。
簡単に気持ちを切り替えたり、ましてや忘れることなどできるはずもありませんが、自分なりの「お別れの儀式」をすることで、気持ちに区切りをつけることはできます。
お別れしながら、清拭をしてあげてください。夏場でしたらドライアイスを発泡スチロールに入れ、遺体の下に敷きます。お通夜(お別れ)を家族で行います。
基本的に、3つの方法があります。
1.庭に埋める
法的にも問題なく、実際、多くの人がそうしていると思われます。しかし、マンションで暮らしている場合など、すべての人に可能ではありません。
ちなみに、公園には埋葬できません。穴は深めに掘り、遺体はビニールなどには包まないようにしましょう。きれいな紙を敷き花などで囲んであげて、上には大きめの石を置いて他の動物に荒らされないようにしましょう。
2.公営の斎場を利用する
火葬のみであれば公営の斎場が利用できます。3.民間業者、寺院を利用する
いわゆる「ペット霊園」が含まれます。予算に応じて様々なサービスを受けることができます。拾骨の他、葬儀等の供養もしてもらえます。
多くのところが、「供養、お葬式」→「火葬」→「納骨」という流れとなります。自宅への引取、送迎もあるところが多いようです。
以下の例のような、様々なオプションが用意されています。・合同葬…僧侶が読経しお葬式終了後、お別れ。後で、他のペットと一緒に火葬。その後、寺院で納骨しお墓に入れ供養する。お骨を拾うことや火葬に立会うことはできません。
・個別葬……僧侶が読経しお葬式終了後、火葬場に一時遺体を預け立会葬のない時間に寺が単独火葬。その後、寺院で納骨しお墓に入れ供養する。この場合は収骨することができますので、自宅に持ち帰ったり、その場で納骨することもできます。
・立会葬……僧侶が読経しお葬式終了後、火葬場にてすぐに単独火葬。待合室にて待機後、希望者はご自身で拾骨。もちろん、骨壷等に入れて持ち帰ることができます。
お墓か納骨堂、動物供養塔などの供養施設を利用したり自宅へお骨を持ち帰り、自分で供養してあげるなどしてください。
いずれの方法でも主眼は「セレモニー」「儀式」を行うことです。
この「セレモニー」は「犬のため」であると同時に「飼い主が気持ちの整理をするため」に非常に有効です。ですから、庭に埋めてあげた場合や、公営の斎場などを利用した場合も必ず「セレモニー」をしてあげましょう。きちんとしたお別れをすることによって、ペットロスなどを防ぐことができます。
愛犬が亡くなれば悲しくて当然です。なのに何故か、特に日本では「犬が死んだくらいで泣くなんて」と、軽く見るひとがいるものです。
そういった風潮のせいで、いわゆる「悲嘆のプロセス(悲しいことを存分に悲しんで、やがて穏やかな想い出に変化させること)」をうまく経ることができず、挫折したまま立ち直れなくなってしまう場合があります。それをペットロスと呼んでいます。「新しい子を迎える」「その子の思い出のアイテムを片付ける」など、対処方法は色々ありますが、まずは思う存分悲しむことだと思います。
好きなだけ、どんなに可愛かったか、いい子だったかとその子との想い出に浸ったり、その子のことを共通の知人と語り合ったり、こんなに大好きだったよと、たっぷりと実感するのがいいと思います。
そうしたら、きっと心に区切りがつけられて、幸せな想い出に癒されることと思います。
どうか、別れ(死)を恐れて、新しい出会いを拒むようにならないでください。そして、新しい子もまた幸せにしてあげてください。